2007年10月12日金曜日

新東京タワー、いくらだったら来てくれる?墨田区長と早大生が討論会

新東京タワーができたら。。。という墨田区長と学生の対談が行なわれたようです。なかなか興味深いテーマのゼミですね。実社会に飛び出して学んでいこうという姿勢はとてもよいことです。

(オーマイニュースより引用)

新東京タワーと「お年寄りのコミュニティー」の矛盾?

 政治経済学部2年生の鵜木彩さんから「区長が20歳に若返ったら区内のどこでデートをしますか」と問われると、山崎区長は、

「そこが墨田区の問題。もう少し若い人に来てもらえるまちづくりをしていかないと発展しない。(2011年に)新東京タワーができれば、(東京タワーより200メートル高い)450メートルの展望台から2人で夜景を見ようとなるかもしれない」

と答えたところで、山崎区長が「いくらだったら、新東京タワーの展望台の入場料がいくらだったら行きますか? ひとりじゃなくて2人だよ」と鵜木さんに逆質問。

「東京タワーだと途中で(大展望台820円に加えて600円の)特別展望台のお金を払わなければならないので、一番上まで行けて1人1200円くらいだったら行きたいです」(鵜木さん)

と答えると、山崎区長は思わずニンマリ。家族5人で来る人も考えると「全員で1万円になってしまう2000円は高いと思う」と、新東京タワーの事業主体である東武鉄道に持論を唱えている山崎区長にとっては、参考になる一言だったようだ。

 山崎区長は新東京タワー建設後のまちづくりについて、「新東京タワーを中心に回遊してもらえる『江戸下町の庶民文化』を体感できる街を作りたい」と語り、六本木や表参道とは違った、地域の特性を生かしたまちづくりの方針を強調。また、商店街の活性化については、お年寄りのコミュニティーの中心となるようにしたいと語った。

 これに対し、学生からは「商店街がお年寄りのコミュニティーの中心というが、新東京タワーができたら周辺商店街や地域が衰退するのでは」との厳しい意見も出た。山崎区長は、

「ファッショナブルな街を望む人とは違い、下町や路地が好きな人を誘導したい」

と答えたが、下町の魅力が何なのかなど、踏み込んだ返答には至らなかった。